10歳以上の老猫で、トイレを失敗することが多くなったなら、
老猫ならではの原因があるかもしれません。
というのも、若い成猫のトイレの失敗なら、
単にそのトイレが気に入らないとか、
マーキングの名残りであることも多いです。
基本的に猫は綺麗好きなので、
トイレがあればちゃんとそこで足してくれる動物です。
にもかかわらずトイレを失敗するということは、
次のような原因が考えられます。
目次
老猫がトイレを失敗する原因
運動能力の低下
猫も年を取ると、筋肉や関節が衰えてきます。
高い所にジャンプするのも、今までは楽々できていた場所でも、
狙いを定めて飛ぶまでに時間がかかるようになったりしていませんか?
行動に慎重さが見られるようになったら、
運動能力は低下しているかもしれません。
フチが低く、段差の少ないトイレにするとか、
トイレの位置を生活範囲の中に置いてすぐ行けるようにするなど
環境を工夫して上げるのも良いでしょう。
尿路結石や膀胱炎などの病気
病気が原因でトイレを失敗するケースはよくあります。
尿路結石や膀胱炎などが代表的です。
尿路結石は結石が粘膜や組織を傷つけて、血尿が出たり、
結石が尿道を塞いで尿が出なくなったりする病気です。
猫はトイレに行って用を出そうとすると痛いので、
トイレ以外の場所で用を足そうとしてしまいます。
そのせいでトイレの失敗につながるのですね。
病気が治って痛みがなくなれば、
トイレの失敗もなくなってくるでしょう。
膀胱炎も、トイレに座ってもおしっこが出ないので
トイレをもよおした時に、トイレ以外の場所で出てしまったりします。
また尿路結石のように「トイレで用を足すと痛い」、という思いが強く、
「トイレ以外なら痛くないのでは?」と思って失敗してしまうようです。
いずれにしても、すぐに病院を受診するようにしましょう。
認知症
老猫になると認知症の可能性も出てきます。
猫も認知症になると、トイレの場所も分からなくなったり、
ひどくなるとトイレする行為自体を忘れることもあります。
いつもと行動の様子が違ったり、
トイレ以外で用を足してしまう場合は
認知症の可能性も疑ってみましょう。
認知症だった場合は、寝起きの時や食後に
トイレに連れてってあげたり、
寝床の近くにトイレをおくようにするのも良いです。
トイレのふちも低くして、
入りやすくしてやるのも効果的ですね。
元のようにトイレができない状況であれば、
ペット用のオムツをつけることも考えましょう。
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