猫も10歳以上になったら、
シニア用のフードを検討してあげたいものです。
でも、10歳以上のフードはたくさんあるので、
どれがいいのか悩みますよね 。
特にドライフードは、幼猫用、成猫用、7歳以上用、
10歳以上、14歳以上、などの区切りで販売されています。
7歳以上からは中高齢期の猫用になっていますので、
なるべく年齢に合わせたものを選んであげましょう。
缶詰などのウェットフードにも、
年齢に応じたラインナップがあります。
ただ、ウェットフードは一般食扱いのものも多いので、
これだけでは主食になれません。
できるだけ総合栄養食のものをメインに選びましょう。
10才以上の高齢猫用のフードは、
次のようにコントロールされています。
- エネルギー量を抑えた配合
- 消化吸収の良いタンパク質の量を調整
- ビタミンE、 ビタミンC など、抗酸化成分を多く配合
- 腎臓病が悪化する要因となる、リンを少なく配合
など、10歳以上用のフードは、
できるだけ加齢による影響を少なくして、
元気に過ごせるように調合されています。
かといって、フードの切り替えの時期が遅れていても、
問題はありません。
焦らず、猫のペースに合わせてゆっくり気長に進めましょう。
最初は食べ慣れたフードに混ぜながら、
少しずつ新しいフードの量を多くしていくなど 、
猫の性格や好みに合わせて切り替えていきましょう。
目次
体の衰えに合わせた食事の工夫
10歳以上になってくると、
今まで出来ていたことが出来なくななることも多くなります。
例えば、食事が食べにくくなったり、
食べる量が減ったりします。
そんな身体の衰えに対して、
食べやすいように食事を工夫してあげましょう。
そもそも猫はあまり噛まずに、
丸呑みして食べてしまう動物です。
もちろん犬歯や奥歯もありますが、
人間の歯のように物を噛み砕く食べ方ではありません。
人間のようにしっかり噛んで食べるわけではないので、
食器から食べるのも上手ではありません。
猫が食べている様子を観察して、
食べやすくするように次のような工夫も考えてみましょう。
食器の形を変える
そこの部分が広いと、フードが張り付きやすくなるので、
小さめでフチの高いものを選ぶと良いでしょう。
適度な台を用意する
足腰が弱ってくると体を屈めにくくなってきます。
あまり前にかがまなくても食べられるように、
適度な高さの台の上に食器を置くと、食べやすくなります。
フードを中央に盛り付ける
フードを中央にこんもりと盛って、
少し食べて減ったら、またこんもり盛り直すと、
さらに食べやすいです。
多少手間はかかりますが、猫の観察タイムと思って、
コミュニケーションをとる気持ちで気長に付き合ってあげましょう。
匂いに工夫する
猫は匂いで食欲を感じています。
逆に言うと、匂いのしないものを食べようとしません。
年を取るとともに嗅覚も衰えがちなので、
食欲が衰えているなと感じたら、匂いが出るように工夫するのも一つの手です。
例えば
- ドライフードを小分けになっているものを選ぶ
- 少しずつ密閉容器に入れて保存する
などです
ドライフードは開封して時間が経つと、
どんどん匂いが飛んでしまいます。
食べ残し長く置いていると、
匂いはなくなってしまうので早めに処分しましょう。
ウェットフードは電子レンジで温めたり、
容器のまま少し熱めのお湯につけてから与えるのもいいでしょう。
特に冬場は、少し温めると匂いが出ますし、
冷たいままより少し暖かい方が胃への負担も少なくなります。
とはいえ「猫舌」と言われるように、
猫は熱い食べ物は苦手です。
猫の体温と同じぐらいの38°前後がいいでしょう。
ちなみに うちの猫の片方(くぅちゃん)は超猫舌で、
少しでも温めると、ほぼ食べれません。(食べられません)
人肌ぐらいのぬるさでも、口をつけなくなってしまうので、
いつも常温で与えています。
一方、もう片方(ランちゃん)は、温めても冷たくても食べられます。
こんなふうに猫によって温度の感じ方はかなり違うので、
少しずつ温度を変えてあげてみてくださいね。
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