子猫の頃は小っちゃくてかわいかったのに、
いつの間にか7kg超えのぽっちゃり猫に・・・。
まるまるして可愛い♪なんて言っていたのはいつの頃やら。
ドーンと貫禄が出てしまった愛猫ちゃんに、
何とかしないと・・・と思っている飼い主さんも多いと思います。
このホットカーペットでの上でひっくり返って寝ている写真は、
うちの愛猫「ラン」ちゃんです。
この子はもうすぐ10歳のキジトラのメスで、5kgちょっとあります。
顔はまだシャープなものの、おなかが垂れてつかめるほどに・・・。
ここまできたら、そろそろ真剣にダイエットを考える頃だと言えますね。
そもそも、猫ってどのくらい太っていたら肥満なのかご存知ですか?
猫の肥満度は「ボディコンディショニングスコア(BCS)」という基準があって、
上と横から見た見た目と、触った感じで判断します。
体重だとそれぞれの猫の骨格や体格の違いで差があるので、
見た目や感触のほうがわかりやすいのですね。
猫の体脂肪測定方法などもあるのですが、
それよりはこのBSCの表はわかりやすいので目安にしてみてください。
目次
猫のボディコンディショニングスコア(BCS)の基準
BCS | 状態 | 判断の目安 | |
1 | やせすぎ | 脂肪が非常に少なく、肋骨や背骨が触らなくてもはっきり見える。
おなかのへこみが深い。 |
|
2 | やせ気味 | ごく薄い脂肪に覆われていて、肋骨や背骨は触るとすぐわかる。
腰のくびれが大きい。 |
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3 | 理想体型 | わずかに脂肪に覆われていて、肋骨や背骨は少し強めに触ると数えられる。
適度の腰のくぼみがある。 |
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4 | 太り気味 | 全体的に脂肪に覆われ、肋骨や背骨の突起や触ってもなかなか判断しづらい。
腰のくびれはほとんどなく、おなかがふっくらしている。 |
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5 | 肥満 | 全体的に厚い脂肪に覆われ、肋骨や背骨は触ってもほどんどわからない。
腰のくびれはなく、おなかや顔周りに脂肪がつく場合も。 |
ちなみにうちのキジトラのランちゃんは、こんな感じ…。
これは肥満度「5」ですね…(´;ω;`)
愛猫を触って判断してみましょう!
猫のBCS基準表をみると、どうやら太り気味や肥満かも…。
と思ったら、実際に触ってチェックしてみましょう。
背骨の突起がすぐわかるかどうか
背中をなでたときに背骨がゴツゴツするようだとやせ気味で、
探さないとわからないようだと肥満傾向です。
肋骨が数えられるかどうか
肋骨のあたりを触ったときに、骨がなんとか数えれれば標準です。
強く押して探さないとコリコリっとした部分がわからないなら、
肥満気味でしょう。
腰のくびれがあるかどうか
猫が立ち上がったときに少しへこむ、
ウエスト部分のくびれがあるかどうかをみます。
上から見たときにまったくくびれがないと肥満と言えるでしょう。
肥満になるとさまざまな病気の危険が!
猫も人間と同様に、太ると体が重くなるので運動量も減ってきます。
動かなくなればますます脂肪が増えて、肥満が進んでしまうことに・・・(泣)
猫にも糖尿病がありますし、皮膚のトラブルやオシッコの病気などの危険が!
特に顔の下に脂肪がつくようなら要注意!
猫にとって顔は最後に脂肪がつくところなので、
ここに脂肪がついてきたということは、体もだいぶ太っているはずです。
愛猫に長く健康でいてもらうためにも、太らせないように注意しましょう!
肥満が引き金となっておこる猫の病気やトラブルは、次のようなものがあります。
皮膚のトラブル
太ったことでおなかが床に常についていると、
皮膚がすれて脱毛してしまうことがあります。
特に冬、うちの猫のようにホットカーペットの上から動かないで
ずっと寝そべったり座っているぽっちゃり猫は、
脱毛したお腹の部分に低温やけどを起こしてしまうこともあります。
糖尿病
猫にも糖尿病が存在します。
糖分や他の栄養素を体内でエネルギーに変える役割をするのが、
すい臓から分泌されるインスリンです。
このインスリンが欠乏して、糖分を吸収できなくなって、
血液中の糖が増加するのが糖尿病です。
太りすぎたり高齢になるとかかりやすく、
悪化すると脱水症状を起こして死に至ることもある恐ろしい病気です><
下部尿路疾患
尿の中に結石ができて、それが尿道に詰まってオシッコが出なくなる病気です。
肥満気味な猫は四六時中食べていることがあるので、
胃液は酸を出し続けてしまいます。
その結果、体液のバランスを整えるため、アルカリ性の尿が出やすくなり、
結石の元となるストラバイトという結晶が出来やすくなってしまうのです。
肝リピドーシス
脂肪肝とも呼ばれる病気で、過剰な栄養摂取により、
脂肪が肝臓にたまって機能しなくなる病気です。
脂肪の運搬にはインスリンが関係しているので、
糖尿病になるとこの病気にもかかりやすくなります。
肥満の猫が急に元気がなくなって、食欲が減退したら要注意!
症状が進むと黄疸症状が出て、死に至る事もあります><
猫のダイエットは食事制限が基本
こうした病気の危険があるので、太りすぎだな~と感じたら
ダイエットを考えてあげてください。
ちなみに、猫を運動で痩せさせるのは至難の業。
家ネコとして完全室内飼いだとしたら、
運動で痩せるのは難しいでしょう。
私も獣医さんに相談したのですが、
猫のダイエットは食事制限が基本とのこと。
猫が運動で消費するカロリーはそれほど多くないので、
ちょっとかわいそうに感じるかもですが、基本は食事を減らして対応しましょう。
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